電卓のメモリー機能(M+・M-・MR・MC)の使い方

電卓のメモリー機能は、M+(メモリープラス)で表示中の数値をメモリーに加算し、M-(メモリーマイナス)で減算、MR(メモリーリコール)でメモリーの合計を呼び出し、MC(メモリークリア)でメモリーを消去する4つの操作でできています。この「電卓 使い方 メモリー」を覚えると、複数の掛け算の合計や、小計から値引きを引いた金額を、途中の答えをメモする手間なく一度に求められます。

スーパーやレジで「単価×個数」を何品も足し合わせるとき、ふつうの電卓だと1品ごとの答えを紙に書いて最後に合計する必要があります。メモリー機能を使えば、それぞれの答えを電卓の中に一時的にためておき、最後にまとめて呼び出せます。ここでは4つのキーの役割を、具体的な計算例とともに順番に見ていきましょう。基本的な操作に不安がある方は、まず電卓の基本的な使い方を確認してから読み進めると理解がスムーズです。

M+(メモリープラス)の使い方

M+は、今表示されている数値を「メモリー」という電卓内部の保管場所に足し込むキーです。計算の途中結果をメモリーへ次々と加えていけるので、合計を求める場面で活躍します。

例として、単価150円の商品を3個、単価200円の商品を2個買った合計金額を求めてみます。操作は次のとおりです。

  • 150 × 3 = と押すと「450」が表示され、続けて M+ を押すとメモリーに450が入ります。
  • 200 × 2 = と押すと「400」が表示され、M+ でメモリーに400が加算されます。
  • メモリーの中身は 450 + 400 = 850 になっています。

このように、1品ごとの答えを紙に書き写す必要がなく、掛け算の結果をそのまま合計に積み上げられるのがM+の利点です。多くの機種では、メモリーに数値が入っていると画面に「M」というマークが点灯します。

M-(メモリーマイナス)の使い方

M-は、表示中の数値をメモリーから引くキーです。返品や値引き、在庫の払い出しなど「合計から差し引く」場面で使います。M+と組み合わせれば、加算と減算を混ぜた計算も一度にこなせます。

先ほどの合計850円から、500円分を値引きする場合を考えます。

  • メモリーに850が入った状態で 500 と入力し、M- を押します。
  • メモリーの中身は 850 - 500 = 350 に変わります。

もう少し実務的な例として、単価980円を2個(1960円)と単価1200円を3個(3600円)を買い、そこから500円のクーポンを引くケースでは、980×2でM+、1200×3でM+、500でM-と操作すると、1960 + 3600 - 500 = 5060 がメモリーに残ります。

MR(メモリーリコール)でメモリーを呼び出す

MRは、メモリーにためた合計を画面に表示するキーです。M+やM-で積み上げた結果は画面には出てこないため、最後にMRを押して確認します。「電卓 使い方 メモリー」でつまずきやすいのがこの点で、M+を押しただけでは答えが表示されない仕組みになっています。

上の値引き前の例なら、150×3をM+、200×2をM+と入力したあとに MR を押すと、画面に 850 が表示されます。MRは何度押してもメモリーの中身を消さずに呼び出せるので、合計を確認しながら次の計算を続けられます。機種によってはMRが「RM」や「RCM」と表記されている場合もあります。

MC(メモリークリア)でメモリーを消去する

MCは、メモリーにたまった数値をゼロに戻すキーです。新しい合計を求め始める前には、必ずMCで前回の値を消しておく必要があります。これを忘れると、前の計算の残りが加わってしまい、答えがずれてしまいます。

多くのコンパクトな電卓では、MRとMCがひとつのキー「MRC」にまとまっています。この場合の動作は次のように押す回数で変わります。

  • 1回押すとMR(メモリーの呼び出し)として働きます。
  • 続けてもう1回押すとMC(メモリーの消去)になります。

つまりMRCを2回続けて押すと、合計を表示したうえでメモリーを空にできます。次の計算に入る前にこの操作を習慣づけておくと、消し忘れによるミスを防げます。

実践例:小計と合計をまとめて求める

メモリー機能の便利さは、複数の小計をまとめる場面でよくわかります。たとえば経費精算で、交通費980円×2回、資料代1200円×3件を合算するとします。

  • MC(またはMRCを2回)でメモリーを空にする。
  • 980 × 2 = M+ で交通費1960円を加算。
  • 1200 × 3 = M+ で資料代3600円を加算。
  • MR で合計 5560 円を表示。

このとき、途中結果の1960や3600を紙に控える必要はありません。合計を出したあと、税率や割引をさらに計算したいときはGT(グランドトータル)機能の使い方と併用すると、より複雑な集計も効率化できます。まずは電卓ツールで、M+・M-・MR・MCを実際に押しながら動きを確かめてみてください。

よくある質問

M+を押しても答えが表示されないのはなぜですか?

M+はメモリーに数値を足し込むだけのキーで、合計を画面に出す動作ではないためです。ためた結果を確認したいときはMR(またはMRCを1回)を押すと、その時点のメモリーの合計が表示されます。

MRとMCが1つのキーになっている電卓はどう使いますか?

MRCという1つのキーにまとまっている機種では、1回押すとMR(呼び出し)、続けてもう1回押すとMC(消去)として働きます。合計を見てからメモリーを空にしたいときは、MRCを2回続けて押します。

計算を始める前にメモリーを消す必要はありますか?

あります。メモリーには前回のM+やM-の結果が残っているため、消さずに新しい計算を始めると前の値が加わってしまいます。MC(またはMRCを2回)で必ずゼロに戻してから始めてください。

執筆者について

田中 誠 — 電卓ツール編集者

オンライン電卓ツールを管理し、計算方法の各ガイドを実際に検証しています。

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